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ぶらり観劇日記

劇団桟敷童子『海猫街』

古い。徹底的に、古い。

この古さは、原始的な懐かしさ。俗に言うジブリ的なものに近い。わくわく、どきどき、ぎゅー。色々詰まっている。古いのに、古臭いと拒絶しないのは、それがとても力強く心を打つから。その力が、新しさ古さではなく、昔の日本の風景と絶妙にマッチするからだ。あの演技演出で現代劇をやればきっと違和感を覚えるであろうが、あの題材とあの雰囲気はとてもよかった。

あれは若い人が演じても、書いても、演出してもだめだなぁとおもう。
能や狂言、歌舞伎と一緒で、年を重ねるごとに味を増す感じ。

見ていて心地いい芝居だった。
いろんな意味で、原点のような芝居だった。

あと、いっぱいおっぱいを見てしまった。
セックスもあった。

だけど、当時のその行為、なんだかピュアでよかった。そんなにピュアなシーンではないけれど、現代口語演劇が取り扱うほど、どろどろしていないなぁ。潔くて、素敵だった。

派手な演出もあったけど、それより、目で語らせる演出の方が僕は好きだった。
ぞくぞくした。

途中何度か泣きそうになったが、泣かなかった。
隣の花岡さんは泣いていました。
by playgirl69 | 2006-11-11 01:23 | 表現
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